会議日程
令和6年11月定例会会議日程 会期:11月15日〜12月11日 27日間
次回定例会会議は、令和6年11月15日より12月11日までの27日間です。
詳しい日程・内容については下記日程表をご覧下さい。
☆令和6年11月定例会会議日程表
■終了した定例会会議日程(直近2年間分)
☆令和6年9月定例会会議日程表
☆令和6年6月定例会会議日程表
☆令和6年2月定例会会議日程表
☆令和5年11月定例会会議日程表
☆令和5年9月定例会会議日程表
☆令和5年6月定例会会議日程表
☆令和5年2月定例会会議日程表
議会質問
令和6年9月定例議会質問一覧
■代表質問 児嶋 喜彦
令和6年9月議会が9月17日〜10月15日まで会期29日間で開かれました。
児嶋喜彦議員が会派を代表して、@子育て支援 A賑わいの創出 Bデジタル推進 C脱炭素への取組み D大規模災害時の対応 について質問を行いました。
【子育て支援について】
人口減少の主な要因として、婚姻率と出生率の低下があり、2人目や3人目以上でも子供を産み育てやすくする環境が必要です。夫婦共稼ぎをしながら子育てをするには、金銭的な支援の他に、育休取得や職場の理解などの職場環境改善と、こども園や放課後児童クラブなど子供の預け先の確保と預けやすさの改善が重要で、様々な生活環境も改善が必要です。
Q:市長は、本市の子育て支援策についてどのように考え、今年度どのような取組を実施していますか。
A:【市長答弁】令和6年度は、結婚、妊娠、出産、子育てといった、個人のライフステージに合わせた様々な支援を実施しています。
乳幼児の子育て支援としては、認可保育施設の第2子以降の保育料の無償化等実施していますが、まだ手の届いていない問題もあるため、不足する支援を増やす仕組みを取り入れていき、改善し続けることで、「日本一安心して子どもを生み育てやすいまち」の実現を目指します。
【賑わい創出について】
東静岡駅北口の多目的アリーナと、清水駅東口の新サッカースタジアムを中心としたまちづくりが期待されます。また、公園施設の老朽化が進む中、最近では公園利用者からカフェや売店が欲しいなど多様化するニーズもあり、公園の質や公園利用者の利便性を向上させることも求められています。
Q:Park-PFIなど民間活力を取り入れた公園の再整備の状況と今後の取組はどのようになっていますか。
A:清水船越堤公園では、詳細設計がおおむね完了し、令和6年11月の工事着手、令和7年3月末の供用開始を目指しています。今後の取組については、用宗緑地において、Park-PFIを用いた再整備を予定しており、令和7年度の事業者公募、工事着手を目指しています。
【災害発生時の取組みについて】
災害時のトイレは非常に大切な問題で、今年度中に初めてトイレトラック1台導入予定となっています。本市が仮設トイレから切り替えようとしている携帯トイレの他に、マンホールトイレを避難所の近くに準備しておき、囲いや便座を用意しておけば、災害時に活用することができます。
Q:本市のマンホールトイレの設置状況はどのようになっていますか。
A:マンホールトイレは、県立高校などの県有施設のほか、秋葉山公園や安倍川公園など、市が整備した公園にも設置しています。設置数は、県有施設の17か所に本管直結型を5基、流下型を150基、貯留型を54基、公園の12か所に便槽型を44基、合計253基設置しています。
■個人質問
小山 悟
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報道やSNS等で「教職はブラックだ」という話題が取り上げられることで、社会風潮が形成されつつあり、学生が教職に就くことを避け、結果として教員が不足しているという認識が広がっている。臨時講師の確保も難しい状況となっており、教員不足は、全国的に共通する教育界の喫緊の課題である。
Q:質の高い教員を、多数確保するため、令和6年度に実施する教員採用試験は、例年より2か月前倒しし、5月に行われました。採用試験を早期に実施した結果はどうでしたか。
A:全国的に志願者数が減少する中、本年度の本市志願者数は429人で、昨年度420人から微増し、目標の志願者数を確保しました。
教員の確保にあたっては、直接的な働きかけに加え、教員が安心して教育に注力できる教育環境整備が重要と考える。本市においても、個業システムからの脱却を図る、フレキシブル担任制の導入や、業務の効率化を目指す学校DXの推進を強力に推し進めていきます。
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令和6年6月定例議会質問一覧
小山 悟
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Q:清水三保地区におけるPFASについて、地域住民や周辺で働く人々が、安心して生活してもらえるために、市はどのように情報発信に取り組んで行きますか。
A:市民の皆さんへの 情報発信については、随時、市長定例記者会見や市ホームページにより、モニタリング調査の結果やPFASの最新情報などをお知らせしています。地元自治会・当該企業・市で組織する三者連絡会において、地下水等の調査結果、当該企業の取組、地域の要望などの情報を共有するとともに、回覧板等により、企業の対策などについて地域住民の皆さんに周知しています。
当該工場周辺で働く皆さんには、周辺企業で組織される会議において、当該企業が現在の取組状況などについてお知らせしているところです。当該企業に対し、自ら現在の対応状況や対策について積極的に情報発信を行うよう働きかけていきます。
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令和6年2月定例議会質問一覧
■代表質問 稲葉寛之
令和6年2月議会が2月8日〜3月18日まで会期41日で開かれ、稲葉寛之政調会長が会派を代表して質問を行いました。代表質問では、昨年11月に会派で行った政策提言を中心に、行政運営や企業立地、子育て支援策等について問い質しました。
1.企業立地の取組みについて
Q:企業の立地ニーズについて現状をどう捉え、今後どのように対応していきますか。
A:近年、本市への企業立地のニーズは高まってきていると捉えています。
今後は、R6年度に経済局内に「産業基盤強化本部」を設置、また東京事務所に経済局の職員を継続して配置し、より一層、企業の声を聞くことに力を入れていきます。
さらに、静岡市企業立地推進プロジェクトチームを通じ、企業立地にかかる様々な課題の解決を図りながら、企業の立地要望に対しては、民間開発事業者と連携して取り組んでいきます。
2.ちゅ〜るスタジアム清水について
Q:「ちゅ〜るスタジアム」清水への交通アクセスの向上に向け、どのような取組みを行っていきますか。
A:開幕に向けた短期的な取組みとして、道路動線の設定、臨時駐車場の確保、シャトルバスの運行、交通誘導員・案内看板による誘導等に取り組みます。特に、最大入場者が見込まれる開幕土日には、場内600台、周辺臨時駐車場600台を確保。併せて、周辺民地活用での臨時駐車場確保も進めていきます。
また、中期的な取組みとしては、第2球場南側土地に、多目的広場と駐車場の整備を新たに進めます。R6に土地造成調査・設計、R7工事着手、R8整備完了を目指します。
3.「発達が気になる子」への支援
Q:発達が気になる子に対する支援をどのように行っていきますか。
A:
【発達早期支援について】
近年、支援が必要な子どもの数は増加傾向。希望しても定員超過で参加できない方がいるため、令和6年度、新たに2会場増やし、希望するすべての親子を支援できるよう整備していきます。
【私立こども園・保育所等の保育支援】
こども園等においては、障害者手帳を取得していない、又は専門機関による支援を受けていないと思われる、発達が気になる子の数が増加しています。また特に私立園では、発達が気になる子に対して一人ひとりの発達状況に合わせた手厚い保育を行うために必要な人員・専門スキルが十分に確保できていないため、対応に苦慮しています。そのため、公認心理士による心理判定調査を実施し、支援の必要性が認められた子どもに、特別支援教育ソフトを用いて、一人ひとりの特性に応じた保育支援を行っていきます。
4.避難行動要支援者への支援
Q:自力で避難できない方の避難支援について、どのような取組みを行っていますか。
A:令和3・4年度に、モデル事業として、障がいのある方57人や高齢者11人の計画を作成しましたが、自力での避難が難しい方に対する個別の避難支援者をあらかじめ決定することの難しさを把握しました。現在は、R8年度を目途に、要支援者本人の心身の状況や居住地のハザード状況、独居等の居住実態などを勘案し、優先度が特に高いと考えられる要支援者について、個別避難計画の作成方法を検討してます。
■個人質問
児嶋 喜彦
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Q:導入を予定しているトイレトラックを平常時にどのように活用しますか。また、今後、トイレトラックの台数を増やす考えはありますか。
A:機動性があり、必要な時にすぐに利用でき、また、広く衛生的で、お年寄りや子ども、女性でも安心して利用できるという優れた特性を持つトイレトラックを、災害時だけでなく、平常時は本市の屋外イベントなど様々な場で積極的に活用していきます。また、運用ルールの検討を進め、学校や自治会での地域活動、各団体が実施するイベントなどにおいても円滑に活用していただくことを目指します。今後は、トイレトラックの効果や実用性を確認しつつ、導入台数の増加に向けて検討を進めていきます。
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小山 悟
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Q:大規模校の養護教諭の多忙解消に向けて、人員をどのように配置していきますか。
A:令和6年度は、新たに国の補助金を活用し、複数配置基準を満たさない大規模校のうち、各区の児童生徒数が最も多い学校に1名ずつ、計3名の非常勤の養護教諭の配置を予定しています。配置校は、正規の養護教諭と非常勤の養護教諭の2名体制となります。
必要に応じて近隣の他校への派遣を実施することで、各校の実情に応じた繁忙期の適切な対応や、感染症等への緊急措置の支援などを行うことが可能となり、養護教諭の多忙解消につながるものと考えています。
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佐藤 成子
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Q:男女共同参画社会の推進について、現状をどう認識していますか。
A:令和3年度に実施した市民意識調査等により、不平等な社会制度や慣例の背景には、家庭・職場など社会全体に固定的な性別役割分担意識や、無意識の思い込み等が強く残っていることがわかりました。今後はその解消が課題だと認識しています。
ジェンダー平等に関する意識改革のため、企業向け男性の家事・子育て等推進セミナーの開催等を実施します。また、幼少期からジェンダー平等や人権尊重の視点にたった教育を推進するため、児童生徒への出前講座、教職員・保育教諭に対する研修を行っていきます。
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令和5年11月定例議会質問一覧
■代表質問 小山 悟
令和5年11月議会が11月20日〜12月13日まで会期24日間で開かれました。志政会からは小山悟議員が代表質問を行い、産業振興、清水のまちづくり、スポーツ振興、安定した市政運営等について問い質しました。
また、児嶋喜彦議員が個人質問を行いました。
■本市の強みを活かした産業振興について
本市では、様々な産業が営まれていること自体が特徴ですが、とりわけ製造業いわゆる「ものづくり産業」については、市内に根付いていることは大きな強みです。
Q:本市の産業の強みを生かしていくためにどのように取組を進めていこうとしていますか。
A:(市長答弁)電気機械器具製造業の付加価値額は全国平均と比べ大きな割合であり、本市産業の特徴・強みです。また本市は、京浜・中京大都市圏の中間点に位置し、立地的優位性が高いことは大きなメリットであるといえます。しかし、企業用地として活用しにくい状況にあることから、「静岡市企業立地推進プロジェクトチーム」を立ち上げ、「企業立地総合サポ−ト窓口」を設け、企業立地が実現するまで徹底した伴奏支援を行うこととしました。
地域の産業競争力を高めていくうえで、情報通信業分野を伸ばしていくことが重要です。また課題解決のために、DX人材の育成やスタートアップ創出支援事業などを進めていく必要があると考えます。
■スポーツ振興について
ハヤテ球団がプロ野球ファームリーグに参加し、清水庵原球場が本拠地となることが正式に決定されました。プロスポーツが静岡にとっても市にとっても有意義なことであると考えます。
Q:ハヤテ球団のファンの増加に向け、どのように球団と連携していきますか。
A:球団は、まずは認知度向上に向け、地道な活動を実施したいとして、主に3点の取り組みを連携して実施します。
1点目は、選手による学校訪問等の市民との交流機会の創出。2点目は、小中学生のホームゲーム招待等の観戦機会の創出。3点目は、市広報紙での情報発信等の広報・PR支援。球団が地域に根付き、市民に愛される存在となるよう、球団と連携した取り組みを継続して実施していきます。
■会計年度任用職員について
Q:会計年度任用職員の処遇改善について、どう取り組んで行きますか。
A:職務経験年数を考慮した給料決定や正規職員と同様の期末手当の支給を導入したほか、民間比較において格差が見られる保育教諭等の職種の給与水準の引上げを行うなど、継続的に処遇改善に取り組んできました。令和5年度の取組としては、最低賃金の改正を踏まえ、民間の給与水準を下回ることがないよう対応しています。
令和6年度に向けた取組としては、6年4月1日から会計年度任用職員に対しても勤勉手当が支給できるとされたことを踏まえ、本市においても6年度から勤勉手当を支給できるよう、6年2月議会に関係議案を上程する予定です。
■個人質問
児嶋 喜彦
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■教職員の働き方改革について
Q:多目的アリーナの防災機能について、地域住民にしっかり伝えることにより、地域住民の安全安心につながると考えますが、どのような役割を計画していますか。
A:大規模災害時に、アリーナが物資の集積場所、自衛隊等の宿泊場所、観客や周辺施設の帰宅困難となった方々の一時滞在受入れ等の役割を担うことを想定しています。本市において発災時における地元の皆さんへの支援機能として、アリーナにどのような設備が有効であるか、検討が必要であると考えており、今後アリーナを整備することによって、市全体の防災力向上や、地域の皆さまの安全安心につながるよう検討していきます。
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令和5年9月定例議会質問一覧
■代表質問 児嶋 喜彦
令和5年9月議会において、児嶋喜彦議員が会派を代表し代表質問を行いました。代表質問では、産業振興、大規模災害時の対応、子育て支援、ICT 教育等について問い質しました。
また、小山悟議員が個人質問を行いました。
■産業振興(企業立地)について
Q:静岡市は、企業立地として利用できる土地が限られており、低利用の土地が点在しているため、まとまった土地として活用しにくい状況です。そのため企業に提供できる土地情報が少なく、具体的な立地に結びつきにくくなっています。企業立地の実現に向け、今後どのように企業立地用地を確保していきますか。
A:(市長答弁)過去の調査の再検証を行い、改めて候補地の掘り起こしを行うことに加え、新東名静岡スマートIC周辺や国1バイパス沿道の由比蒲原周辺など、これまで調査を行っていない地域の掘り起こしを行います。また、土地の点在により活用が進んでいない問題については、民間と連携しながら集約化の手法を検討していきます。
■大規模災害時の対応について
Q:大規模災害では、避難所での生活が長期間になり、飲料水や食料、毛布やマットなどの寝具、トイレ等の衛生関連、電源・通信環境・生活用水等、様々な備えが必要となります。長期間の停電に対しては、非常用電源が必要であり、照明だけでなく、医療ケアのための電源、スマホなどの通信機器の充電、夏場であれば扇風機や冷蔵庫、その他様々な電源が必要になってきます。避難所における非常用電源の配備状況は、どうなっていますか。
A:地域防災計画では、避難所の運営を行うため、「非常用発電機」を配備することとしており、避難所の照明やデジタル防災無線などの使用を目的に、ガソリンを燃料とした発電機を257ヶ所全ての避難所に1〜4台配備しています。
一部の避難所では、平常時における施設運営用の電源として、蓄電池80台、太陽光発電22基が備わっていますが、これらは災害用の非常用電源としても活用でき、電気自動車・燃料電池自動車5台でも電源をカバーできます。
■小中学校のICT教育について
Q:志政会では、西奈小学校2年生のICTを使った授業を視察したところ、児童達も慣れている様子でした。特別教室や体育館、校庭でタブレット端末を使った授業も想定され、普通教室以外でのネットワーク環境が悪いケースもあるようです。端末のネットワーク環境の改善に対し、これまでの取組と今後の取組はどのようですか。
A:教室での通信状態の向上を図るため、令和3年度に児童生徒数の多い65校でインターネット回線を増強し、更に35校の回線の増強改善に着手しています。今後は、通信が届きにくい教室や運動場等における端末の利用を進めるため、学校に対し、モバイルルータの活用を進めていきます。
■個人質問
小山 悟
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■教職員の働き方改革について
Q:「学校における働き方改革新プラン」を踏まえた取組み状況はどのようになっていますか。
A:「充実期」の1年目にあたる令和5年度は、実践研究で確認された成果を他校に広げるとともに、アプリの活用による保護者との連絡手段の効率化等に取り組んでいます。また、PTA連絡協議会において、働き方改革への理解を求めるなど、家庭・地域との連携強化にも取り組んでおります。 令和6年度は、校務支援システムに教員の出退勤管理に関する機能を追加し、タイムマネジメントを意識した働き方改革を推進していきます。
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令和5年6月定例議会質問一覧
■代表質問 佐藤 成子
難波市長となって初めての定例議会となる6月議会が開かれ、佐藤成子代表が会派を代表して質問を行いました。
代表質問では、市長の政治姿勢や危機管理対策、人口減少対策等について問い質しました。
■市長の政治姿勢について
Q:難波市長の考える「静岡市長のあり方」とはどのようなものですか。
A:市長は、行政経営の責任者であり、社会全体の健康・幸せを実現していくことが最大の責務です。地域行政のトップとしては、「論理」と「根拠」に基づき、実行方法を考え抜き、わかりやすく社会に提示し、共感を得て、社会全体の力で結果を出していく実行力が不可欠です。一方、選挙で選ばれた政治家としては、市民の皆さんの声に常に耳を傾け、よい仕事をしようとする思いを持ち合わせていなければなりません。
政治家としての心を持ちながら、行政経営の責任者として自ら力量を発揮し、現場で課題解決に取組んでいくことが、静岡市長としてのあり方であると考えています。
■危機管理について
今年6月2日の台風2号の際には、土砂災害警戒情報発表と同時に対策本部が設置され、災害対策本部会が頻繁に開催されました。
Q:昨年の台風15号と今回の災害対策本部会の運営において変更した点はありますか。
A:本部会のあり方を大きく変更しました。
昨年の台風15号では、雨がやみ被害の全体概要を把握した後、今後の対応方針を協議・決定する場となっていましたが、今回は、土砂災害警戒情報の発表後、直ちに本部会を開催しました。
本部会では、気象状況や被害状況などの情報収集に注力し、早急に対処すべき方針を本部長自らが即決することで、即座に応急対応につなげることができる事中対応の場としました。第1回の本部会後には、本部長自らがメディアを通じて現在の状況説明や早めの避難の呼びかけを行い、市民の皆さんの身の安全を守る行動につなげることができました。
■若者の市内企業への就職について
「第3次静岡市産業振興プラン」では、基本方針の中で、静岡市の産業を支える人材の育成・確保について謳っています。
Q:若者の市内企業への就職状況について、どのように認識し、どのような取組みを行っていますか。
A:静岡市では、市内高校生を対象に、社会人と交流する「高校生キャリア形成支援事業」を実施しています。また、就職支援情報誌や若者就活応援サイトによる情報発信を行っています。今年度からは、市内出身者のUターン率や若者の就職先の決定要因などを把握するための実態調査を実施するとともに、静岡商工会議所と連携し、社会人との交流会やオンライン形式での座談会を実施していきます。
■茶業振興について
Q:これまでにないほど本市茶業が低迷している現状を受け、新たにどのような取組みを行っていきますか。
A:リーフ茶の需要の減少や茶価の低迷が続き、茶園面積もここ10年で半減するなど、茶業界はこれまでにないほどの危機的な状況にあります。
そこで今年度、取扱量が順調に伸びている輸入に活路を見いだし、海外需要の多い「有機茶」の生産を地域全体で推進していくことを目指し、研究会を新たに立ち上げます。また、お茶ツーリズムにガストロノミーを絡め、オクシズの茶畑とそのお茶を使った美食を楽しめる新たなツアーを今年度中に造成します。
■個人質問
児嶋 喜彦
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Q:静岡市でもプラスチックごみの分別を検討するとの報道がありますが、プラスチックごみ分別の検討はどのように進めるのですか。
A:実施にあたっては、種類・収集方法・収集後の処理など多くの検討事項がありますが、より効果的なリサイクルを実現するため、民間活力の導入も含めたリサイクル施設の検討が重要です。 現在、民間事業者に対して、参入の意向やリサイクル技術などの調査を実施しているが、その結果を参考に、市民の皆さんのご意見も伺いながら、本市に合った分別や収集方法等について検討を進めていきます。
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小山 悟
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Q:清水区の新しい学校給食センターの建設地を船越地区としたのはなぜですか。
A:清水港周辺エリアにおけるにぎわい創出の拠点の一つとなる「海づり公園」の役割をどのように考えていますか。また、現在の進捗状況と今後の整備スケジュールはどのようになっていますか。
本市では、総合計画に位置づけ、地元と意見を重ねながら、新興津地区に海づり公園の再建を進めています。海づり公園は、静岡県が整備を進めている人工海浜・緑地と一体となることで、県内外から交流人口を呼び込み、地域の活性化に寄与するものです。
令和6年度までに上部工、管理棟や休憩施設等を整備し、令和7年度内の供用開始を目指しています。
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令和5年2月定例議会質問一覧
■代表質問 稲葉 寛之
■自然災害への備えについて
令和4年台風15号災害に対し、「災害時の情報収集」を大きな課題の一つとして認識しています。災害時に被害状況などの情報を正確かつ迅速に収集することは、その後の対応や市民への情報発信に繋がる非常に重要な対応であり、しっかりとした体制で臨むことが必要と考えます。
Q:今回課題となった情報収集の方法について、どのように見直していきますか。
A:今後、総合情報サイトを構築し、行政だけでなく市民の皆さんからも、身近な被害情報を提供いただくことで、広範囲における被害情報を迅速に収集できるよう取り組んでいきます。
また、消防ヘリコプターやドローンは、広範囲における被害状況を上空から迅速に確認できること、また、オフロードバイクは、機動力に優れ、狭い場所での調査も可能であるため、それぞれのメリットを活かした効果的な調査方法を再構築するとともに、新たな調査方法として、航空写真や衛星写真などの導入も検討していきます。
■生活困窮者自立支援について
コロナ禍の長期化による経済活動の停滞に加えて、現在は、食料品や生活用品の価格上昇や電気料金の値上げ等も追い打ちをかけ、市民の暮らしは、ますます厳しくなっている状況です。中でも、急激な収入の減少などによって、自立して生活していくための基盤である住居を失った人、または失う恐れのある人に対する、「住まい」の支援は、公的支援の中でも重要な施策の一つです。
Q:生活困窮者への「住まい」の支援についてどのように取組んでいきますか。
A:本市では、住居を持たない生活困窮者に対して、ホテル・旅館などの一時的な生活の場を提供する一時生活支援事業を実施していますが、自力でアパートを確保することが困難な事例が増えています。このような事例に対して、2つの居住支援法人に支援を依頼し、困りごとの解決に繋げていますが、居住支援法人の財政基盤は十分とはいえず、今後すべてのニーズには対応できなくなる恐れがあります。
そのため、令和5年度から、居住支援法人に対し、新たに本市からも支援実績に応じた補助金を交付し、居住支援法人の支援体制の強化を図っていきます。
■GX(グリーントランスフォーメーション)について
昨今の自然災害激甚化の大きな要因として、気候変動が挙げられます。今後は、災害に強いまちづくりを進めつつ、その要因となる気候変動への対応についても、車の両輪として進めていかなければなりません。
単に温室効果ガスの削減といった環境面の取組みに止まらず、地域の賑わいづくりやレジリエンスの向上など、経済・社会・環境の三側面の好環境を創出する持続可能なまちづくりとして進めていくことが必要となります。
現在、本市では脱炭素先行地域の整備が進められていますが、特に私が注目しているのが清水駅東口エリアです。今後、カーボンニュートラルを実現するため、次世代エネルギーとして期待される水素の取組みが欠かせないものと考えます。
Q:カーボンニュートラルの実現に向けて、水素の利活用促進を図るために、新しくどのような取組みを行いますか。
A:令和5年度は新たに2つの事業の実施を予定しています。1つ目は、「グリーン水素供給設備整備事業」。これは、脱炭素先行地域の清水駅東口エリアにおいて、太陽光発電で得た電力を活用し、水電解でグリーン水素を製造・供給するステーションの整備を目指す民間事業者を支援するものです。
2つ目は、「燃料電池バス導入事業」。これは、民間事業者による「燃料電池バス」の導入を支援するもので、「燃料電池バス」の営業運転を通じて、水素需要の創出、さらには水素社会に対する市民の意識醸成等を図る狙いもあります。水素のより一層の利活用を図り、2050年カーボンニュートラルへと繋げていきます。
■ものづくり産業について
様々な産業がある中で、特にものづくりの分野は、非常にすそ野の広い産業であるため、本市の経済や雇用にも大きく影響する分野です。第4次総合計画を上位計画とした「第4次ものづくり産業振興基本計画」が策定され、総合計画と同じこの4月からスタートします。ものづくり産業の更なる振興と、直面している課題解決に向けて、この計画を基に本市の「ものづくり」をしっかりと下支えしていかなければなりません。
Q:「第4次ものづくり産業振興基本計画」はどのようなことに力点を置き、今後どのような取組みを行っていきますか。
A:本計画では、持続的な成長に向けた計画の基本方針として、「競争力・販売力の強化」と「ものづくり人材の強化」の2つを掲げました。
「競争力・販売力の強化」に向けては、顧客の獲得や、売上の増加といったゴールを見据え、製品等の魅力を高め、顧客へ伝える支援を加えた「持続的な発展に向けた競争力強化事業」を実施します。
「ものづくり人材の強化」に向けては、若年者等に対し、ものづくり産業への理解を拡げるとともに、製造事業者の発信する力を高める取組みとして、現場公開や、体験の場を提供する「オープンファクトリー推進事業」を公民連携で実施します。
■個人質問
児嶋 喜彦
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第2子保育料完全無償化について
今年1月に岸田首相から「異次元の少子化対策に挑戦する」との表明があり、本市では今年4月から政令指定都市初の第2子保育料完全無償化にすると発表がありました。しかしながら、企業主導型保育園のような認可外保育施設は第2子無償化の対象外となっています。
Q:認可外保育施設が対象外である理由は何ですか。また今後、認可外保育施設の第2子保育料無償化又は相当額の支援をする考えはありませんか。
A:認可外保育施設については、英語教育に力を入れたり、野外活動など独自の教育・保育を提供する施設や、企業の従業員の福利厚生としての施設など、その形態は様々であり、保育料も各施設が自由に決定できるため、認可外保育施設を一律に支援することは難しいと考えます。
今後については、国や他都市の動向に注視するとともに、認可外保育施設を利用する子育て世帯にどのような支援ができるのか研究していきます。
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小山 悟
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清水区の新しい学校給食センターについて
清水区船越地区に1万食規模の給食センターの開設をめざすことが明らかになりました。
今回開設場所やスケジュール感等、計画の概要が示されましたが、同時に、この計画が進んで行くに当たり、心配事や不安材料があります。
Q:清水区の新しい学校給食センターの建設地を船越地区としたのはなぜですか。
A:建設地については、平成 18 年度に、老朽化している清水区の単独調理場を学校給食センターとする方針が決定して以来、主に次の3点を重視し、適地を探してきました。
1.「限られた時間内で配送できる場所」であること。学校給食は、国の衛生基準により、 調理してから2時間以内に食べなければならない規定があるため、その時間内で、配 食を予定している小学校及び中学校へ、配送できる場所である必要があります。
2.「敷地の広さ」。 現在、1日当たり1万食程度を調理する施設を予定しており、この規 模の施設としては、8,000 u以上の敷地を確保する必要があります。
3.「周辺の交通環境」。新しい学校給食センターでは、多数の配送トラックや納入業者 の車両 が出入りするため、余裕のある道路幅や渋滞を引き起こさないなど、周辺の交 通環境に配慮する必要があります。
これらの条件を満たすことのできる敷地として、船越地区の用地が適切であると判断し、建設地として決定しました。
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令和4年11月定例議会質問一覧
■個人質問
児嶋 喜彦
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新サッカースタジアムについて
Q:長崎市のスタジアムシティプロジェクトや、ファイターズ新球場の北海道ボールパークなど、スタジアムを中心としたまちづくりの事例があるが、静岡市の新スタジアム候補地のひとつであるJR清水駅東口エネオス社の土地は、まちづくりや交通アクセスについて、検討委員会でどのように評価されているか。
A:JR清水駅や清水区中心市街地に近接しており、公共交通のアクセスに優れ、周辺のまちの活性化が期待できると評価された。一方で、民間所有の土地であり、土壌汚染の可能性、津波等の防災対策、交通対策などの課題があり、課題の対応とコストなどについて検証する必要がある。
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令和4年9月定例議会質問一覧
■代表質問 小山 悟
■定年引上げについて
国家公務員制度にならう形で地方公務員についても定年引上げが行われます。制度導入にあたっては、賃金が7割になること、役職定年制が導入されることから発生する課題があります。
Q:定年引上げにより、市職員の中で60歳を超える職員が増えることが予想されるが、当該職員のモチベーション維持のための方策は何か考えていますか。
A:モチベーション維持のため、本市では2つの方策に取組んでいきます。
@高齢期職員の適材適所の人事配置
A研修による高齢期職員への働きかけ
研修により、「自分の能力や経験を振り返る機会」や「期待される役割を明確にした上で働き方を考える機会」を提供し、高齢期職員が担う業務にスムーズに移行し実力を発揮できるよう努めていきます。
■災害対策強化について
本市では、平成15・16年に大きな浸水被害が市内各所で発生したことを受け、「浸水対策推進プラン」が策定され、このプランに基づき、関係部局が連携しハード・ソフト両面の対策が進められています。
Q:どのような降雨を想定して施設を整備しており、対策が完了した地区では、その整備効果が検証されていますか。
A:現在進めている浸水対策は、概ね1時間あたりの降雨量67ミリに対応した施設整備を行っています。整備効果の一例として、駿河区下川原地区では、平成27年度に対策が完了した以降、同等の降雨時でも床上・床下浸水の被害は発生していません。その他の完了地区においても同様の効果が得られているものと評価しています。
■清水区の学校給食施設について
清水区の小学校の大半で、学校敷地内の給食室で調理された給食が配膳されています。この単独調理場の耐震や老朽化が以前から課題となっています。
Q:安心安全な学校給食を提供していくためにも、単独調理場の維持管理に関して、課題とその対応をどのように考えていますか。
A:清水区の学校給食については、新たな学校給食センターを整備することとし、新しいセンターが開設されるまでの間は、引き続き必要な修繕を行い、新たに専門業者による点検を実施し、安全で安心な学校給食を提供していきます。
■個人質問
児嶋 喜彦
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Q:事業所における帰宅困難者対応について、市はどのように考えているか。また、事業所が従業員を含めた帰宅困難者を受け入れた場合、市から物資などの支援はあるのか。事業所が被災し、帰宅困難者の受入れが困難な場合、市はどう対応するのか。
A:本市では、事業所にも従業員などの帰宅困難に備え、滞在場所や物資の確保等、受入環境を整えるようお願いしている。帰宅困難者は基本的に事業所での対応を依頼しているが、避難が長期化した場合や物資が不足する場合等、事業所からの要請に基づき市は支援を行う。事業所が被災した場合は、最寄りの避難場所への避難誘導につなげる。
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令和4年6月定例議会質問一覧
■代表質問 児嶋喜彦
<少子化対策について>
出生率の低下が直接的な原因であり、その原因として婚姻率の低下や晩婚化などもありますが、2人目・3人目の出産を諦めるケースもあり、2人以上でも金銭面を含めて安心感をもって子どもを産み育てることができる環境が必要です。
Q:静岡市は2人以上の子どもがいる多子世帯への支援について、どのような取組を行ってきましたか。
A:こども園等の保育料や放課後児童クラブの保護者負担金について、2人目は半額、3人目以降は無料としています。3歳未満の子どもを2人以上養育する家庭に家事や育児の援助を行う「子育て支援ヘルパー派遣事業」などもあります。
<脱炭素社会の実現について>
二酸化炭素の排出を減らすため、化石燃料から再生可能エネルギーに転換する必要がありますが、太陽光発電は夜間や悪天候時に安定したエネルギーを得ることができず、様々な再生可能エネルギーも活用しなければなりません。
Q:静岡市は様々な再生可能エネルギーの活用を進めていますか。
A:地理的条件等から、本市における導入効果の高い再生可能エネルギーとして、太陽光に加え、小水力発電やバイオマス発電などが挙げられます。小水力発電については、民間企業が導入の検討を進めており、バイオマス発電については、沼上・西ケ谷清掃工場の廃棄物バイオマス発電など取り組んでいます。
■個人質問
宮城島史人
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Q:清水区の海洋文化施設による周辺商店街への経済波及効果についてどのように考えているのか。
A:海洋文化施設は、本年 5 月末に入札公告し、10 月下旬に事業者から提案を受付け、審査・選定を行う予定。完成すれば 15 年間で 415 億円の波及効果が見込まれている。
本市としては、令和 8 年 4 月に開館を予定している海洋文化施設への来館者をどう周辺商店街に回遊させていくか、事業者の提案を参考に、既存の補助制度の活用を促すとともに、事業者と商店街関係者と連携し、より有効な取組みを見いだして行きたい。
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小山 悟
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Q:スクール・サポート・スタッフの現在の配置状況と今後の取組みについてどのように考えているのか。
A:スクール・サポート・スタッフについては、本年度も継続して全校に配置している。この配置は教員の時間外勤務時間の削減につながっており、令和 3年度は大規模校で 1ヶ月に 1人あたり 9.1%、小規模校で 16.1%の削減が確認された。
今後は、スクール・サポート・スタッフの有効な活用事例を各校で共有するとともに、活用を充実させることで、教育の質の向上、教員の子どもと向き合う時間の創出に繋げていく。
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令和4年2月定例議会質問一覧
■代表質問 後藤哲朗
令和4年2月議会が1月28日〜3月18日まで会期50日で開かれ、後藤哲朗政調会長が会派を代表して質問を行いました。代表質問では、市長の政治姿勢や自治体経営の基盤強化等について問い質しました。
<4次総におけるものづくり産業の位置づけについて>
これまで、3次総や総合戦略で示してきた、静岡市の強みを活かした計画推進こそが大事だと考えますが、現在示されている4次総の計画では、静岡市の強みを活かした「静岡市らしさ」がまだ足りないように感じます。その中でも、本市の強みである「ものづくり産業」をはじめとする経済に関する取り組みが弱く、現在策定中の4次総の7つの柱の中にも、「経済」がありません。人口活力を高めていくためには地域経済の活性化が重要であるため、4次総の柱に「経済」を入れるべきと考えます。
<ゼロカーボンシティについて>
静岡市も令和2年12月に、市長が「ゼロカーボンシティ」を宣言しました。その実現に向けては、エネルギー政策として目指す姿を明らかにしていくことが求められます。全ての排出量をゼロにすることは、実質的に不可能であり、温室効果ガスを吸収していくための吸収源対策が必要となってきます。山梨県では、脱炭素に取り組んだ農場で生産した農産物を認証する制度を創設し、その農産物をブランド化しています。炭素貯留などの吸収源対策も、強化していかなければならないと考えます。
<DXについて>
自治体DXとは、データやデジタル技術を活用して行政サービスを変革し、地域社会に貢献することであり、その目的には大きく2つあると考えています。1つ目に多様化・複雑化する市民ニーズに応え、市民の利便性を高める行政サービスの向上、2つ目に業務効率化やコスト削減も含めた業務改革を進め、職員一人当たりの行政サービスの更なる向上。そのためには、まず、本市が抱える課題をしっかりと捉えること、そして明確なビジョンや戦略を策定し、それをもとに、職員のDXへの理解促進と、人材育成を行っていくべきだと考えます。
<アセットマネジメントについて>
これまで志政会では、企画・財政・建築の3部門が連携できる体制整備をはじめ、有識者と公募市民による外部組織を確立し、外部の視点を導入するなど、アセットマネジメント推進に向けた提言を毎年のように行なってきました。今後、更に厳しさが増すことが想定される財政状況はもとより、新たな施設整備の計画がされる中、維持管理費は増大していくことは明らかであり、覚悟を持って着実にアセットマネジメントを推進していく必要があります。
公共建築物の総資産量の適正化の進捗が遅れている現状を踏まえ、施設所管課任せにするのではなく、もっと管理部門が全庁をコントロールして進めていかなければならないと考えます。
■個人質問
児嶋喜彦
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Q:津波発生時の避難場所として、津波避難タワーや津波避難ビルを設定しているが、これらの収容人数は地域住民の人数を満たしているか。また、津波の避難場所や避難方法はどのように周知しているか。
A:令和2年度に津波避難施設の整備が完了し、収容人数としても避難人数である津波避難困難者数を満たしている。住民への周知活動としては、案内標識等の設置や、自治会への説明会、インターネット版ハザードマップや広報誌等への掲載、避難場所への避難訓練を実施している。今後訓練をより効果あるものとし、住民意識の啓発にも取り組んでいく。
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議会質問
令和3年11月定例議会質問一覧
■代表質問 小山悟
静岡市議会では、毎年 2 月定例議会においてのみ代表質問を行っていましたが、9月議会より試行的に代表質問を行うこととなりました。11月議会では、小山悟議員が会派を代表し、新型コロナ関連対策、救急医療対策、教育課題について質問を行いました。
<新型コロナ関連対策について>
日本国内では新規感染者数もかなり少なくなって来ましたが、今後もコロナへの対策は継続強化しておく必要があります。今後の感染拡大に備え、病床及び宿泊療養施設の確保、自宅療養者への支援などの医療体制の強化が必要と考えます。
Q: 医療体制の強化について市はどのように対応していきますか。
A:中等度以上の患者のための病床及び軽症者のための宿泊療養施設の確保については、県が主体的に進めていますが、患者発生状況に合わせ、確保病床を段階的に増やすとともに、市内の宿泊療養施設に入院待機ステーションを併設し必要な病床数を確保すると伺っています。
自宅療養者への対応については、医師による健康観察を行う「在宅ドクターサポート事業」の協力医療機関を増やすことなどにより、健康観察の体制を充実していくほか、入院先の調整や、重症化リスクのある方への中和抗体療法の実施について、保健所を介さず、医療機関同士で調整することにより、迅速かつ確実な対応ができるように進めていきます。
Q:経済回復に向けて、静岡市の観光業を今後どのようにして支えていきますか。
A:新型コロナの影響で落ち込んだ観光業を反転攻勢に転じる支援を行わなければなりません。5大構想に掲げる「歴史文化の拠点づくり」の中で、観光客の滞在時間を延ばし、宿泊者数の増加につなげる取組みとして進めていきます。「歴史文化の拠点づくり」の核となる歴史博物館、駿府城天守台跡地の発掘現場を野外展示場として活かす整備や、ライトアップなども進めていきます。
また、歴史博物館のグランドオープンと同時に始まるNHK大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせ、大河ドラマ館を設置し、観光業の活性化につなげていきます。
<小学校高学年教科担任制について>
Q:小学校高学年教科担任制について、静岡市の現状と今後についてどのように考えていますか。
A:教科担任制は、専門性の高い教科指導を行うとともに、教員の授業時間数が軽減にもつながる重要な施策の1つです。現在、静岡型小中一貫教育のねらいの1つであるグローカル人材育成につながる英語力の向上に向け、小学校の外国語の授業で専科教員による教科担任制を進めています。国に対して専科教員の増員を要求するとともに、市としても人材確保に努めていくなど、全小学校で専科教員による外国語の授業が実施できるようにしていきます。また、あわせて他教科への拡充も検討し、教育の質の充実と教員の多忙解消につなげていきます。
■個人質問
宮城島史人
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Q:両河内新スマートICの新設を受け両河内地区の交流人口の増加に向け、どのように魅力を高めていくか。
A:両河内地区には豊富な農産物、自然豊かな農村の景観など多彩な資源を有しており、これらを活かすために、お茶ツーリズムへの支援や農家民宿の開業支援により、両河内の自然や豊富な農産物を体感していただくアクティビティの充実を図るなど、地域資源の磨き上げを推進していく。
また清水森林公園「やすらぎの森」と清水西里温泉「やませみの湯」は代表的な交流施設であり、近隣には「自然の家」が再整備される予定であり、首都圏や中京圏、甲信越地方へのプロモーションにより誘客を進めていく。
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令和3年9月定例議会質問一覧
■代表質問 稲葉寛之
静岡市議会では、毎年2月定例議会においてのみ代表質問を行っていましたが、今議会より試行的に代表質問を行うこととなりました。 9月定例議会では、稲葉寛之総務会長が、会派を代表して代表質問を行いました。
<リスクに強い体制づくりについて>
自然災害や新型コロナウイルスのパンデミックを始めとするリスクに対して、市民の生活や地域経済を守り、地域を継続していくための体制づくりが強く求められています。そういった中、本市では、今年度の組織改定で、危機管理を統括する危機管理総室が市長直轄となりました。
Q: 危機管理総室を市長直轄としたメリットと効果はなにか。
A:【市長答弁】様々なリスクに対し迅速な意思決定ができる一体的な危機管理体制を構築したことが最大のメリット。これにより、ワクチン接種の加速化や人流抑制の集中対策など、早急な準備・対応が図られ、ワクチン接種会場の拡充や感染防止の見回り強化などに繋がりました。
全職員の意識改革、スペシャリストの育成、各局間の連携の強化なども進め、より強靭な危機管理体制を構築していきます。
<新型コロナウイルス対策について>
今回の第5波おける新規感染者が急増した8月中旬から下旬にかけて、入院病床が非常にひっ迫し自宅療養者も急増していました。これに加えて、保健所のひっ迫も大きな課題となっていました。
Q:保健所の負荷軽減に向けてどのような取組みを行っていますか。
A:令和2年1月から関連業務を開始、この間、全庁からの職員応援のほか、PCR検査、患者搬送、健康観察など、可能な限り委託を進め、保健所への負荷を軽減してきました。
特に、健康観察を医師に委託する「在宅ドクターサポート事業」は、医師に自宅療養者の対応を任せることにより、職員の心理的な負担の軽減にも繋がっています。現在は、患者搬送の委託をさらに進めるため、複数のタクシー会社に患者搬送を委託することについて協議を進めています。
Q:事業者に対して、国・県・市はそれぞれ様々な支援メニューを用意していますが、事業者の皆様に対して、欲しい情報を確実に届け、支援に繋げていく必要があると考えます。事業者への情報発信と、今後を見据えた支援策をどのように考えていますか。
A:情報発信については、ホームページ、冊子、窓口設置など、多面的に情報提供を行っています。
支援については、9月補正予算では、売上減少に伴う「応援金の支給」や「資金繰り支援」、賑わい回復に向けた「消費喚起促進」などの事業に取り組んでいきます。
これらに加え、今後は「デジタル化の支援」「設備投資の支援」といった、企業ニーズを反映した2つの取組を進めていきます。
■個人質問
児嶋喜彦
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Q:生活困窮者の中には、社会に馴染めず就職も長続きしないケースがあり、原因のひとつに発達障害があります。発達障害の傾向は乳児期から見ることができ、早期発達支援は早期発見・早期介入が良いと言われていますが、静岡市としてはどのように進めていますか。
A:1歳半検診時に言葉の遅れや行動面で気になる子どもについて、子どもの特性に応じた支援を行う「あそびのひろば」への参加を促し、二次支援として「ぱすてるひろば」へとつなげており、コミュニケーションや社会性などの子どもの発達を促す支援を実施しています。
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令和3年6月定例議会質問一覧
児嶋喜彦
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Q:静岡市では4年連続4月時点での待機児童ゼロであるが、年度途中の入園は難しくなっている。年度途中の待機児童増加の要因とその解消に向けてどのような取組みを行っているのか。
A:要因としては、育児休業明けなどにより、入所を希望する乳児が年度途中から増加することや、地域によって見込みを上回ることが挙げられる。取組みとしては、0〜2歳の受入枠拡大、小規模保育事業所の新設、私立幼稚園の認定こども園移行、既存保育施設の定員増などを実施している。
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小山悟
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Q:静岡市の今後の特別支援教育の方向性は。
A:障がいのある子どもが、障がいのない子どもと一緒に楽しい学生生活を送れるよう「インクルーシブ教育」の理念を具現化できる特別支援教育を進めていく。
Q:GIGAスクール構想について、通信環境の強化スケジュールと小学校低学年への配置計画はどうなっているか。
A今年度中に小3児童分の学習用端末と指導者用端末整備を、R4年度には小1、2年生分の学習用端末を導入予定。通信環境は、安定したネットワーク環境下で端末を活用できるよう、今年度中にネットワーク工事を実施する。
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宮城島史人
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Q:本年9月の中部横断自動車道(静岡〜山梨間)全線開通を見据えた観光振興について、どのように取組んでいくのか。
A:甲信越地方から来訪者を増やすチャンスであり本市への関心や観光需要を高めていくためには「誰に・何を・どのように」伝えるかが重要だと認識している。ターゲットの中心である「ファミリー層」や「アクティブシニア」向けの情報(観光、宿泊、体験)を多方面から積極的に発信していく。また教育旅行の誘致も官民連携で進め、事業者・教育委員会・旅行会社に対し本市から働きかけを行い、受け入れ環境を充実させて経済効果を確実に取込んでいく。
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令和2年11月定例議会質問一覧
水野敏夫
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Q:中小企業について、現在、どのような考えの下、支援を行っているのか。
A:このたびのコロナ禍では、サプライチェーンの毀損や製造ラインの停止などの生活面、またイベントの中止や外出自粛などの消費面、それぞれの活動が停滞し、市経済全体に大きな影響を及ぼしている。このため、事業正続に向けた緊急対策として、企業の資金繰りの確保や雇用の維持を第一に考え、これまで重点的に支援を行ってきた。
経済の回復に向けて、「人材の確保・育成」「生産性の向上」「創業、新規事業の創出」に加え、「販路の拡大」「円滑な事業継承」等、中小企業の声も伺いながら、支援を進めていく。
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佐藤成子
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Q:コロナ感染拡大の中で、女性の家事・育児負担増について、現状をどう受け止め、どう対応したのか。
A:アンケート結果を見ると、増大した家事・育児の多くを女性が担い、ストレスを抱えている現状がうかがえる。これは、家事・育児等の無償労働は女性が担うべきであるという意識が顕在化したものと捉えることができる。女性会館では、電話相談の予約制やZoomによる面接相談を導入したほか、コロナ禍に対応した相談機関等のリストを作成し、困難を抱える女性の支援を図った。
今後も女性会館等と連携しながら、男女共同参画社会の実現に向け、女性へのサポートに努めていく。
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令和2年6月定例議会質問一覧